使いにくい公共物ー排除ベンチー

私が公共物で使いにくさを感じたのは、公園などにある「仕切り付きのベンチ」である。一人が座れるくらいのところに仕切りの手すりみたいなものがついている事が多い。

友人と少し話して休憩したいのに仕切りがあることによってなんだか距離を感じたり、広く使いたい時に窮屈に感じる事がある。しかし実はこれ、デザイン的な観点から見てちゃんと意味があるものだということが調べてわかった。


【排除ベンチ】

このようなベンチはいわゆる「排除ベンチ」と言われ、「排除アート」のうちの一つとして近年問題視されている公共物である。

1994年に実用新案登録された「背もたれ付きベンチ」の説明欄には「浮浪者などがベッド代わりに使用できず」と記載されており、元々は浮浪者を「排除」する目的のもと設置された仕切りである事がわかる。

【目的とユーザー視点】

公共物とは、誰もが平等に自由に使えるものであるべきだが、特定の利用者を「排除」することは果たして平等と言えるだろうか。ベンチというのは基本的に休憩などに利用されることが多いが、仕切りがあることによって休みづらかったり少し横になりたい時になれないなど不便な点もある。

しかし、使うユーザーによっては利点がもちろんある。たとえば足腰の悪いユーザーにとっては仕切り(手すり)があることによって体を支える事ができ、立ち上がる際などにとても有効的である。

【まとめ】

私が普段使いにくいと感じていたものは、誰かにとっては便利で、誰かにとっては「排除」されているものだということがわかった。近年増加しつつある「排除アート」について興味を持ったためこれから調べていこうと思う。


画像参照:https://www.47news.jp/6724084.html

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