料理本のレイアウトに見るわかりやすさとは何か
料理を作るときに欠かせないレシピ本。なぜわかりやすいのか考えてみる。
【手順と写真(イラスト)】
料理本はまず材料が記載され、その後に作り方の手順が載っている場合が多い。料理を作る際に一番重要なのは材料であるため、一番最初に記載しているのだと思う。また、材料の切り方も料理の完成に影響する。そのため、写真やイラスト付きで材料の切り方を載せた本が多い。料理初心者にとって非常にわかりやすいレイアウト。
【文章】
料理本は「です・ます調」ではなく「だ・である調」で文章が書かれている。一つの手順につき2〜3行ほどの短い文章で構成され、スピードが求められる料理において、情報の取捨選択が素早くできるようになっている。
【レイアウト】
料理の完成品の写真は、1ページに大きく載せられていたり手順の写真やイラストなどよりも大きく載せられていたりする。写真が大きいと完成後のイメージがしやすいし、何より料理を探すときに素早く見つけることができる。
これら3つの項目から、料理本がわかりやすいと推測する。
【WEBサイトやアプリと違う点】
紙の本は、WEBサイトやアプリにレシピが載っている時と比べると情報が1ページで完結しているためまとまった情報が得られる。例えば、WEBサイトやアプリの材料欄に材料Aと記載されているとする。手順内に「材料Aを入れる」と書かれていて、「材料A」ってなんだっけ?とまたスクロールして材料欄に戻る、そんな経験はないだろうか。わからなかったらスクロールして戻るという手間がなく、そのレシピについてページ内で完結するのが紙の料理本の利点だと私は思う。ただ、サイトやアプリでは手順を動画で閲覧できるため、それぞれに良さはある。
【まとめ】
料理本のレイアウトにはわかりやすさの秘訣があった。紙の本、WEBサイトやアプリにはそれぞれ良さがある。自分のニーズに合わせて利用していきたい。
参考にした料理本
まいのおやつ(2022)『作るのも食べるのも!まちどおしくなるごはん』ワニブックス
瀬尾幸子(2017)『みそ汁はおかずです』Gakken
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